2014年5月28日水曜日

SIDE BY SIDEのツアーが終わりON YOUR SIDEの準備をしています。

今更だけどSIDE BY SIDE、とても良いツアーになりました。
見に来てくれたあなたのおかげです。
一瞬でも行こうかな、と思ってくれた人もどうもありがとう。

並走者達がこれがまた素晴らしくて楽しかった。
初日の名古屋クアトロはGREAT3。
この初日のアンコールでやったSide by Sideはとても印象的でした。
片寄さんは俺がどんなイメージでこの曲を作ったか、ということを
深く理解してくれていました。

勿論感想なんて人それぞれなのが当たりまえなんだけど、
それまで色んな人にSide by Sideのことを
「珍しく歌謡曲だね!」「GSみたいだね!」
とか言われて(勿論歌謡曲もGSも大好物ですが!)
うーんと思っていたんだけど、一緒に演奏した時
GREAT3の面々がモヤモヤをさっと晴らしてくれました。
この曲って、こうだよな!と。
曲が変身したのを目撃した夜でした。

その次の渋谷クアトロは髭と一緒でした。
とってもアツいSide by Sideでした。
ヒッポのペーソスが滲み出てきて嬉しかった。
髭の重厚なコーラス隊が突然歌いだして曲が始まっちゃったのも
曲の成長を見ているようで幸せでした。

次は広島クアトロ。
奇妙礼太郎さんの歌は勿論今まで聴いたことはあったけれど、
実際に生で歌声を聴いて、そして一緒に演奏してみて
揺るぎない強いものを感じました。
トラベルスイング楽団からsaxとkeyを迎えてのSide by Side、
強い歌と泣ける楽器、完全にゴージャスでした。

大阪のクアトロはgroup_inouと。
彼らとペトロールズとの演奏形態は全く違いますが
音楽をやるものとして目指すところはかなり近いのではないか
ということがツーマンだとさらに強く感じられました。
アンコールはcpがMCで、imaiくんがコーラスで参加してくれました。
cpのリリックがとても嬉しかったです。

追加公演は在日ファンクと。
いつも声をかけてくれる彼らですが、今回はこちらがお誘いして
SIDE BY SIDEしてもらいました。
FUNKで存在し続けることの強さを感じずにはいられませんでした。
ハマケンとオーギナのそれぞれの歌とホーンの3人を交えて
素晴らしい締めくくりを迎える事が出来ました。


ペトの3人で「今回はツアーっていう感じがしたよなー」なんて
話したりしたもんです。楽しかったー。
幸せな時間をみなさんどうも有難うございました!






話は変わります。
以下マニアックな話なのでお嫌な方はここで終了ということで。


以前「ギターの部品が落ちていました」というTweetを
よくしていました。
そして拾い集めた部品でひとつギターを完成させようというような
ことを言っていたのですが、そのギターが完成しました。
勿論お察しの通り、やらせです。
Fenderのボディが、希少なBベンダーのユニットなどが
道においそれと落ちている訳が無い!



事の発端はMilliMetersMusicで"Parsons/White"のBベンダーの
ユニットを発見したことにあります。
そう、道に落ちてたわけじゃなかった。

Bベンダーって何かっていうとエレキギターの機構の名前なんです。
2弦(3弦のもたまにある)を引っ張るための機構。
ストラップのピンが動くようになっています。
このピンが2弦と繋がっていてネックを押し下げると
ピンが動いて2弦が1音上がる、という何ともプリミティブなもの。
全然意味わかんないっしょ?Youtubeなどで検索してみて下さい。





これに憧れがありました。いつか使ってみたかった。
そんな折偶然見つけてしまったこの部品を何とかして使ってみたい!
そんな欲求に駆られて思案していると、
うちにネックが1本余っているのを思い出しました。
これも道に落ちてなかった。

ボディをどうしようかーと悩んでFender武村氏に相談したところ
運良くテレキャスターのボディがあるとのこと。
Bベンダーは基本的にテレキャスターに搭載する設計です。
渡りに船です。勿論道に落ちているわけじゃなかった。

その他のパーツも自分で集めてさあどうしよう?となりました。

なぜならBベンダーを装着するには
ボディ裏を大きくえぐる大手術をしなきゃいけないからなんです。
大体の場合、後から装着するなんてことはなくて
最初から搭載されているものを手に入れるのが普通です。



こんなときはそう、Songbirdしかありません。
お手本にするためにParsons/WhiteのBベンダーが着いている
テレキャスターを借りてきて、集めた部品とともに持ち込みました。
ベンダー装着、凄く大変だったみたいです。
「もうやりたくない!」
って言ってました(笑)。ありがとうございます。
マイクは前後共にSongbird謹製。
フロントはチャーリークリスチャン風!イケテマス!


さらにコントロールプレートやノブは先日お邪魔したTaurusで
良い感じのがあったので迷わず取り付けていただきました。

結果、凄く格好の良いテレキャスターが出来上がりました。
自分の好きな人たちがこのギターを作る事を面白がって
さらに協力してくれて、こんなに幸せなことはありません!
新品とは思えない凄みがあります。
何なんでしょうこの百戦錬磨感。


皆さんのおかげでまた世界が広がりました。有難うございました!




2014年3月29日土曜日

"SIDE BY SIDE"が発売されました。

この作品も今までと同じ、思い立ったらすぐに届ける!
というスタンスで、いつものギリギリタイトロープ大作戦でした。
この文章を書いている時点でまだそれは終っていないんですが、
録音以外にもやることは沢っ山あるわけで、
じつはそっちの方が大変かもしれないわけで、
今回は公演会場限定版、例えば"Touch Me"みたいなのとは違い
日本全国での販売なので仕事の量は何十倍もあるかもしれないです。
それらは全部スタッフが、
というか我々3人の仲間達が鮮やかにこなしてくれて
目出たく発売にこぎ着けている、というわけなんです。

松原優子さんは友人の後輩として知り合いましたが
彼女のセンスにはなかなかに気になるものがあり
ペトロールズのウェブサイトを始めとして
色々な場面でお願いしてきました。

今回もタイトルとイメージだけを伝えて待つこと数日、
皆さんご存知のあの青いビジュアルが出来上がってきたのです。
お見事!これは紙ジャケットじゃなきゃいかんだろ!
と満場一致、今までとは違う印象のジャケットが出来上がりました。

飾るだけでも良いじゃない?


色々なものがデータ化されていくなかで
モノを手にする喜び、みたいなものがどんどん薄まっています。
でもそれも当たり前のこと、だって便利で楽だもの。
なんにも否定しません。

モノを動かして音楽を聴くということを考えてみると
CDがレコードのような存在になりつつありますね。
レコードに針を落とという行為が、
今で言うとプレイヤーにCDを入れる、みたいな。

友人で頑にCDウォークマンを使っているのがいます。彼は
「早くアルバム作って下さいよ!シングルだとすぐ繰り返しになっちゃうんですよ!」
なんて言っている。こういう人は愛すべき愛好家ですね。

CDでも本でもなんでも売れないから付録をつけたりして売る。
こういうのは延命措置でしかないのかな、と思います。
音楽なり文章なり記事がぼやけるし。
そういうのを飛び超えたところで聴いてくれるみんなと
繋がれたらなと思うんですがね。


今回はタワーレコードに直筆コメントカードを配布するということで、
最初の数枚はきちんとコメントを書いていたのですが、
1度絵を描いてみたところ
これがなかなか上手くいって楽しくなってしまい
それからは絵をあしらって書き始めました。
これがまあ時間がかかるのなんの!
絵が入っていない初期の数枚は
うちの父による絵が入っております(笑)。
これもレアよ!
「亮」の判子も作ってくれました。
お気に入りをいくつか。





とにかく手に取ってそんで聴いてもらいたいです。
ペトロールズがあなたとSIDE BY SIDEになればなと、
こう思っているわけであります!

宜しく!













2013年12月9日月曜日

おかげさまでTouch Meは無事に終了
本当に本当に有難うございました
嬉しいツアーになりました
その最終公演「Touch Me トーキョー」の会場リキッドルームに
鎮座していたドアの無いクルマについて書こうと思います
何故なら乗ってみて今まで感じたことの無い感覚を味わったからです

そのクルマはメアリと呼ばれています
Méhariです
メハリじゃなくてメアリです
フランス語はHは発音しませんので

おフランスで1968年から販売されたシトロエンの変わり種です
屋根は無くてボディはぜーんぶ樹脂です
テールゲートだけは木です


この顔つきは初期だけのものでたぶん2年間くらいしか
生産されていないはず
1番好きな顔だな


幌のゴムの掛け方が可愛らし
ウインカーはサイドにボンとついてます
後ろにはついてません


ボンネットは皮のベルトで固定


マフラーは左サイドから
だからか左後輪だけ他のより汚れるのが早いんだよな



ボディにはたくさんの凹凸が
これで樹脂のボディに剛性を持たせているんでしょう
小さなくぼみは幌をかけるときのステップでしょうね



スペアタイヤは車内に
グレーのハンドルは初期型だけの特徴だそうです





写真だと幌がかかっていますがこれは全部取れます
フロントガラスもボンネットの方に倒れるしサイドの白い柱もとれる
するってえとまさにボートのような状態になります
そんな感じで乗ってみたいな

このクルマは見た目と違って乗り心地がとてもソフトで
走りはとても軽やかです
決して速くはないけど

屋根の開くクルマには他にも乗ったことはありますが
このクルマは本当に独特な印象で
クルマでもバイクでもボートでもない
という奇跡的な乗り物なんじゃないかと思いました
独特の機構のバネの動き方を感じながら走っていると
エンジンや足回りのたてる音が風と一緒に車内に入り込んで来て
不思議な空気の中で運転することになるわけです
最近のクルマは要塞みたいでしょ
こいつは真逆で最低限のものしかありません
でも十分事足りる


寒いときに屋根を開けて走っている人を見るとどう思うでしょうか
ケッタイやなあ寒そうやなとか物好きやなあ
とか思いますよね普通
けどねなかなか良いものですよ
例えて言うなら
加賀友禅とかの反物を川に拡げて糊を落とす作業
あるいは郡上八幡の鯉のぼりの寒ざらし
糊を落として生地を引き締め色を鮮やかにする

冷たい川にさらされて余計なものを落として本来の姿を手に入れる

これと同じような感じがするんです
冷たい風のなかずーっと走っていると
清冽な川の水にさらされている反物や鯉のぼりの気分
だんだん自分が透き通っていくような気分になります

嫌なことだって忘れられるんだぜ
けどくれぐれも温かくしてくださいね



2013年1月25日金曜日

ソリッドなギターという意味だそうです
「SG」
Gibsonが創った銘機
ずいぶんと簡単な意味合いだなと思うけれど
もともとアコギのみならずバンジョーやマンドリンやらも
バキッと作る由緒正しいメーカーが
アコースティックな見地から楽器を作るということをやめて
始めからエレクトリックギターを作ってみた
というようなものなのでしょうか

SG

もともとカタチが好きでずっと気にはなっていた
数年前に1970年製とはいえ可哀想に変な風に改造されていた一本を
手に入れてそれをさらに自分好みにいじって使ってみたけれど
これがどうも心が通じ合わなくて珍しく手放した
基本的に手に入れたギターは手放さないのだけどどうも合わなかった


それを手放して手に入れたのが左のGuild
品があってよい音がする

SGも多分1960年代初頭のは良い音がするんだと思うんだけど高けー
それでもって青いのがあってそれがすごく好みなんだけど
その色のやつはさらに高けー


SGの青は買えないからっていうので手に入れたのは青のMelodyMaker
右のやつです
これは1966年当時の廉価版だから今でも安い
けどこれはこれでこれにしか出せない鈴みたいな良い音がする

問題は真ん中の一本
カタチはSG
でも作りはまんまTelecaster
ボディはSGより全然分厚くてネックもFenderのようにネジ留め
今のところ世界に一本しかありません

relicという言葉があります
デニムとか洋服で言えば着古したようなそういう加工を施したものを
ギターとか電気弦楽器界隈ではレリックと呼んでます
新品なのに何十年も弾き込まれたような風合いにしてあるわけです
それ自体は否定はしないんだけど
そのために値段が上がるのは
何だか不思議な感じがして仕方ないのです


けれど過去に存在していなかった架空の楽器が
古ぼけた状態で存在する
というのは何か凄くワクワクしてしまう
そういう洒落は大好き
真ん中のはそういう一本なんです

それにしても
どうしてTeleの血を掛け合わせたくなってしまうんだろう
そしてそんな思いつきを実現してくれる職人さんがいることに
本当に感謝です


こんなにSGについて書いたんだけど
この記事の画像の中に生粋のSGは無いんだよなー
まあそれはそれで







2012年9月18日火曜日

小さな頃から道を走っているクルマの名前が
全部言えるような子供でした
夜でもヘッドライトの形で車種を言い当てていました

その後ヤン車(笑)が好きになって
中学の頃にはトラッキンが好きになって
その後だんだんワーゲンというかタイプ1が好きになって
その後アメ車が好きになって
高校の頃は四駆が好きになって
20歳で初めて手に入れたのはジムニーでした
2サイクルのベージュのバンでした
土手にも楽々登れました
格好良かったぜ
その後急にフランス車が好きになって
ジムニーの次はシトロエンにしました

ガンディーニという鬼才がいまして
彼のデザインしたと言われているBXというモデルがあります
初めてのシトロエンはそれの深緑にしました
そしてつい先日買い替えました
次は同じやつの赤!

シトロエンというメーカーは昔から
モータースポーツに果敢に挑戦するメイクスで
いまでも世界ラリー選手権ではブッチギリに速いんだぜ


BXにもラリー用にしつらえたモデルがありました



1982年から1986年までこれで戦ったんだけど鳴かず飛ばず
だからかあまり売れなくて今では殆ど残っていないそうです
一説に寄ると200台作って今は40台くらいしかないとも
そのなかの貴重な1台を見せてもらった


普通のと並べると違いがよくわかります
並べなくても判るぐらい違うけど






レース用のは凄みがあった!
中身もとんでもないことになっていました
全く別物
格好良かったなあ


でも普通のもなかなかのものです











2012年7月27日金曜日

靴職人の友人のウェブサイトにつけた音楽をSOUNDCLOUDにあげました
Yukonというタイトルにしました

トランペットはタブゾンビ!
ごゆっくりどうぞ

Yukon

2012年7月3日火曜日


古いコーヒーミルを手に入れました
ライオンさんのマークのプジョーのものです

多分60〜70年代のものだと思うんですが
同じボディでもハンドルの形状が違うものがあったりして
あんましいい加減なこと書くと突っ込まれそうで怖いですが
自分のイメージとしては
多分1972年辺りなんじゃないか
とふんでいます

まあそんな細かいことどうでも宜しい

今まで電動のミルを使っていましたが
まだコーヒーが飲めない小さい頃に
ガリゴリと豆の潰れていく抵抗を感じながら
ハンドルを回転させるあのイベント感が
コーヒーの味を(飲めなかったんだけど)さらにさらに
引き立てているんだろうと
幼いながらに考えていたのを思い出して


それよりなにより
この青に目が釘付けになってしまったもので
それでも冷静に少しばかり値切って譲ってもらいました

赤いクルマに乗りたいと最近思ってますが
青いのも良いですな
濃いやつ



バラして清掃です
ふたからスポークが下に伸びていて
それを土台の部分でニップルのようなものが受けて
全体を固定しています
この辺りはやっぱり自転車の技術が生きているのかしら


じゃ、今からゴリゴリやってきまっす