他人と同じものはしたくないじゃないですか。
いやね、眼鏡の話なんだけどね。
個性に重きを置き過ぎて、眼鏡が歩いてる(たまにいるよね)、
みたいな人になるのも嫌ですが、
密かに、静かに個性を放っていて、よく見るとなかなかよね、
っていうのが良いんです。
だから舶来モノとかが沢山あるような、そんなような場所に
買いに行くことが多かったんです。
去年の夏に東広島に演奏しに行きました。
そこのボスがお土産に眼鏡のフレームをくれたの。
けっこう古い物のようで、かなり渋いデザイン。今は無いカタチ。

これにレンズを入れよう、とふと思い立ったんだけど、
レンズだけだしわざわざ遠くまで赴く必要は無いかしらと思って
近所の眼鏡屋さんにこのフレームを持って行きました。
近所だから店の前はしょっちゅう通るのだけれど、
店に入るのは初めて。
すんません、このフレームにレンズ入れたいんすけど・・・・
そしたらその眼鏡屋さん、俺の掛けている眼鏡を見て
「お兄さん、そんな眼鏡してちゃ駄目だ!」
といきなりのダメ出し。
カッチーンですけよね。はいはいそうですか、
じゃあ帰りますよ、と言いそうになったけれども、
その後にそのおじさんの説明が始まる。
レンズのセンターと目ん玉が合っていない、ということだそうで、
その説明が親切で面白くて思わず引き込まれて最終的には

と写真を撮ってしまった。
右手に掲げているのが、今回お願いしたフレームです。
35年、眼鏡屋をずーっとその場所で守ってきた素敵な方。
職人ですな。
ヨーロッパの方々って鼻が眉間から始まってるでしょ、だから
ジャパニーズがそちらのフレームを掛けると落っこちるんですな。
ほっぺたで支えるような感じになってまう。
特に今回お願いしたこのフレームはレンズが大きいデザインだから尚更です。
その辺りもきっちり解決してくれました。
合わない眼鏡をしてると、
歳とったときに悪い影響が出てくるんだって。
怖いね。