フラットマンドリン弾きのTちゃんに呼ばれて行ってきた
銀座の老舗

ブルーグラスはご無沙汰していた
そんな人間が人前で演るのもちょっと失礼な話だけど
あたって砕けてみたくて行ってきた
これは音楽全般に言えることだと思うけれど
演奏者全員でリズムを作っていくという要素が
ブルーグラスは特に強い、と思う
基本的にはドラムは居ないんだし
ギターの役割は多分ハイハットかなぁ
2ビートをきっちり刻んでいかないと
気持ちの悪いなまった2ビートになっちゃう
俺の持っていったアコギはブルーグラスには歯が立たず
TちゃんのオールドD-28をガンガン弾かせてもらった
良い音だった
曲の頭からケツまでずーっとリズムを出し続ける
これがなかなかどうして大変なことだった
弦太いから左手の指先は痛いし右腕はプルプルしてくるし
軟弱

真ん中にマイクが一本あるでしょう
あれだけでバンド全体の音を拾うんです
ミキシングは演奏者がやる
どうやってやるかといえば演奏の強弱と立ち位置でやる
ソロをとる人間が真ん中に行って
楽器を持ち上げてマイクに近づけて弾く
ソロが終わったらその人は引っ込んでボーカルが
真ん中に来て再び歌う
みたいな
非常に解りにくい説明だなこれは
とにかくワンマイクっていうのは味わい深いもんです
そんな銀座の夜
右腕がプルプルの夜