2011年3月25日金曜日


これは先月いただいたものです。
俺と同い年のテレキャスター。
これをくれたのは兵庫の歯医者さんです。
「お前と同い年ならお前が持ってろ」
ということでやってきました。
嬉しい。

その歯医者の先生と初めて会ったのは都内のライヴハウスでした。
先生の息子さんに俺がそっくりで
おもわず息子かと思って先生が俺に声をかけたのがきっかけです。

そんな出会いから始まり
年に一度兵庫で一緒にライヴをしたりするようになりました。

数日前に先生に会いました。
今までも年に数回は東京で会うことがあったのだけれど
今回はいつもと違って表情が曇っていました。
いつもは底抜けに明るいのだけれど。

話をきいたら、明日から岩手に赴き検死をするとのことでした。

自分にとってはニュースで見聞きする震災が
急に身近になった一瞬でした。



色々な人が色々なことを言います。
TV、WEB、TWITTER
色々なものが目に、耳に入ってきます。
そのどれもがそれぞれの観点から発信された
本当のことだと思います。

被災した場所やその地域の人々の現状に関するもの
事実に関するものははっきりとした現実として突きつけられて
脳裏に焼き付いていきます。

気になるのはそれらを囲んでいる感情論です。
そういったものに揉まれながら
自分には何が出来るかなあと考えています。

もちろん募金とか支援物資を送るだとか
そういうことはしたのだけれど
それでは届かないような
届かないっていうのは物理的なことではなくて
こちらの気持ちとして落ち着かない
まだ他に何かあるんじゃなかろうか
というような飽くまでも個人的なものなんだけれど
そんな気がしています。


「俺には音楽しかないから」
とかそんなことは絶対に口にしたくない。

被災した人達を目の前にして
「頑張ろう!」とか「負けないで!」
とか口に出来る自信が無い。
気持ちはあっても。

そんな自分には何が出来るかと考えています。

とか考える前に行動しなさいよ、まったく。


あんたのせいか?